インタビュー(ヘンリック・ヴァールグレン)

 


今回は、メンデルスゾーン、バッハなど著名な音楽家が活躍した町でもなじみの深いドイツのライプチヒにあります『ゲヴァントハウス管弦楽団』(現存する世界最古のコンサート・オーケストラ)の首席オーボエ奏者であるHenrik Wahlgrenさんにお話を聞きました。今回は日本公演(そのあと台湾公演)のために来日されました。

(ゲヴァントハウス管弦楽団 日本語ウェブサイト)

http://www.gewandhaus.de/psk/gwh/powerslave,id,4,nodeid,4.html



     2005年02月20日 

  

JOSEF:オーボエをはじめたきっかけは何だったんですか?

 

HENRIK:ほんとはオーボエなんてやりたくなかったんです(笑) もちろん今は一番好きな楽器ですし、これで仕事させてもらってますが、オーボエとの出会いは、実は両親がこの楽器が大好きで、どうしても僕にやらせたかったってとこからスタートしてるんです。それまではリコーダーからピアノ、サックス、クラリネットといろんな楽器をやって遊んでいたんですが、歌い手で指揮者をしていた父とオルガン奏者だった母親が、12歳のときに僕をオーボエの先生のところに連れて行ってそこからオーボエを始めることになったんです。


JOSEF:オーボエで影響を受けた方がいらっしゃいましたら教えていただけますか?

 

HENRIK:やっぱり一番はホリガーかな?(笑) 表現力、独創性どれをとってもオーボエでは神様みたいな人だからね。でも音楽で一番影響を受けたのは2番目にオーボエを教えてもらったハンガリー出身のTivadar Banary先生です。Tivadar Banary先生にはオーボエそのものを教えてもらったというよりも、音楽の世界への鍵を開いてくれたというか、音楽の本当のすばらしさを教えてくれた方なんです。 僕にとってはそれ以降の人生にも大きく影響した人でした。オペラに連れて行ってくれたり、舞台にたたせてもらったり、とにかくオーボエのテクニックだけじゃなくて、音楽の楽しさについて教えてもらいました。それからですね、変わったのは(笑)。オーボエに限らずあらゆるジャンルの音楽を聞いて、練習も爆発的にするようになりました。そのおかげで13歳のときにはクリスマスオラトリオをトラで吹いていましたヨ(笑)。

 

JOSEF:ヨーゼフ(メタル・タイプ)を使われている理由を教えてください。

 

HENRIK:最初ヨーゼフのオーボエと出会ったのは、う・・・ん、11年前かな?僕が日本にコンサートに行くのを知った友人の演奏家から「日本に行くんだったらヨーゼフに寄ってオーボエ1本買ってきてくれない?」って頼まれて・・・。そのとき始めてヨーゼフのお店に行ったんですが、気づいたら自分の分のオーボエも買ってました(笑) それまでもいろんな楽器を使っていましたが、これほど自分の音楽を忠実に表現できるアイテムはないと思いました。スウェーデンで仕事をしていたころはコークスのノーマルタイプを使っていましたが、その後GSを使って、ドレスデンの歌劇場で仕事を始めたころ、音に幅があってダイナミクスがつけやすくてパワーのあるところが気に入って現在のメタルタイプに切り替えました。もう5年以上使っていますが、楽器の調子がとてもいいので調整を忘れてしまうほどです。あ、今度の夏休みに、オーバーホールの予約お願いしときます。(笑)。

 

JOSEF:ドイツではヨーゼフのオーボエをよく見られますか?

 

HENRIK:使ってる人はすごく多いですよ。プロの方もかなり増えてきてますね。若手で有名なところだとハンブルク北ドイツ放送交響楽団のカレフ(Kalev KULJUS)とか、フランクフルト歌劇場オーケストラのニックドイチュ(Nick DEUTSCH)が最近ヨーゼフに切り替えましたね。うちのオーケストラにはオーボエのソリストが3人いるんですが、3人ともヨーゼフを使ってるんですよ(笑) 
数で言ったら、ドイツの場合、マ○ゴーの次はヨーゼフかシュ○リンガーって感じですね。アマチュアの方もたくさん使っていて、本当に見ないところはないくらい多くの人たちが愛用しています。
ドイツではすでにオーボエのブランドとして定着していますね。


JOSEF:ヨーゼフに対する希望はありますか?

 

HENRIK:仲村さんには楽器に関していろんなアイディアをいただきました。他メーカーの楽器もそれぞれ良いところがありますが、音への追及という点でヨーゼフをしのぐメーカーはないと思っています。楽器メーカーは歴史的な部分に重きをおく傾向もありますが、今までどおり新しいことにどんどん挑戦してこれからもユーザーの希望をかなえられるメーカーであって欲しいです。それでいて良い楽器をたくさん作って欲しいですね。。

 

JOSEF:最後に日本でオーボエを吹いている皆さんにメッセージをお願いします。 


HENRIK:
音楽をするということは楽譜を忠実に吹くということではなくて、自分が感じたことをどう表現しいかに人に伝えるか、それを自分自身が喜びと感じて心から楽しんで演奏できるかだと思っています。皆さんもオーボエと格闘(!?)するのではなくて、オーボエを通して音楽を楽しんでくださいネ。

  

JOSEF:公演の合間をぬってお忙しいところ本当にありがとうございました。
またヨーゼフに遊びにきてくださいね!


●インタビュー ●トーマス・ローデ公開レッスンメモ

●聖路加国際病院礼拝堂でのコンサート報告とヨーゼフの楽器の効能について

●インタビュー(ヘンリック・ヴァールグレン氏)

 

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